2026-01-26

酷寒ウイング2DAYS~ジャイブへの道 vol.9

 

長期続く冬型。最も吹く予報の週末2日間も甲子園浜へ。
出口に近付きつつあるジャイブの練習を熱い気持ちで。

24日(土)
この日は午後から10m予報。なのに早起きし、高速に乗って8時に駐車場へ(笑)

4.5のウイングに1100のフロント&ノーマルリア。マスト位置はマイナス3cmの定番。
のんびりセッティングして着替えを済ませた9時頃にコージさんが来られた。

色んな話で笑っていると少しブローが入り始めた。
コージさんは「誰よりも早く浮きたいから」と1700のフロントをミッドレングスのアバブに取り付け「6.0か5.0か迷う」と(笑)
「いや、5.0一択じゃないですか?」というと「一応膨らませておく」との事(笑)
「どうせ洗わないから」と男前な先輩。

10時半頃になって風向きが西に振れ、北側の隅エリアに濃いブローラインが見え始めて練習スタート。
誰も出ていない湾内をブローライン目指してチマチマ上る。
偶然のラッキーブローをキャッチし、目指すエリアに到着。
そこからガスガスでアンダーなブローを猛烈パンピングで走らせる。
即座にあばらに激痛。骨折中(涙)

12時頃までアンダーの中をジャイブに取り組んだが、前回と変わらず出口で失速するパターンから抜けずに一旦休憩。

昼食後に岸へ向かうと片岡さんがやってきてアドバイスタイム。
「出口までいい感じだけど、板が傾いたまま」と前回藤井さんから頂いた言葉と同じ事を。
さらに「逆スタンスのまま乗り続けて足の入れ替えは無視」との事。

覚書
・ジャイブ後に走り続ける所までを完成させ、その後フットスワップに取り組む

・逆スタンスで乗りこなすのも大事な技術で、後に必要になる

1時頃から2ラウンド目開始。既にブローは十分に上がり始めて4.5ジャスト~オーバー。
時折吹き付ける強烈ブローを往なしながら、スピードを上げてジャイブ。
ウイングを返して逆スタンスのままラン。しかし風上に向き過ぎて立ち位置を失い落水。
何度も同じ事を繰り返しながら動画で見たイメージを思い出す。
ウイングを引き込み過ぎず(風上に向け過ぎず)そのまま走る。
ダウンで入ってダウンで抜ける。これを実践。
何度か逆スタンスで走り続ける事が出来た。

結局フットスワップは一度も成功しなかったけれど、ジャイブ完成までまた少し近づいたように思う。

気がついたら3時を過ぎていて、あばら限界でこの日は終了。

岸へ戻ると野沢さんが居て「最初から最後まで乗ってますやん」と笑う。
色々話し込んでる中で素晴らしい言葉が聞けたので記す。

「自分でこれが正解と信じてる事と真逆を試す」

この人は取っつきにくいが(笑)精神論では近い部分がある。
「最後は気合ですよね」というと「まさに!」と(笑)
あばらは痛いが笑いまくった。

震えながら後片付けを済ませて、余韻に浸り夕日を眺めながら帰宅。


25日(日)

この日は前日の残り風が午前中に吹き、午後からは6mとまずまずの予報。
同じく早起きし高速に乗り8時に到着すると、まさかの無風。
既に到着してた野沢さんと色々と話をしてるところにコージさん登場。
「午前中はゴルフ」と伺っていたが、大雪でクローズになったとの事。
「ホワイトアウトでめちゃめちゃ怖かった!」と笑うコージさん(笑)

約束していた70LのTAKE OFFを貸してもらえることになった。
さすがに無風では・・・と思ったがご厚意に甘えてセッティング開始。
6.0に1400のフロント&ハイアスリア。マストはリコメンドにセット。

僅かにブローが入ったので10時半にスタート。水がめちゃめちゃ冷たい。
写真を見ても分かるくらいに幅が細い。そして軽い。
膝立ちして暫くはボードの芯を探る。大体の位置は分ったがストラップが邪魔な位置にある。これも好みの差が出るのだと実感。
立ち上がって風を待つ事が出来ない浮力で、無風では膝まで沈んでしまう。
これは苦戦しそうだとニヤニヤする初老(笑)。

ラッキーブロー捕まえて走る。ボードが軽い分浮き出しは非常に早く、持続も良い。
ただしボード回しが出来ないので、いちいち降りて再度風を待つ始末。無風は辛い。
2本程走ったところで無風状態。ボードにまたがって1時間半を風待ち。
その横をコージさんが通り過ぎていく(笑)
12時まで待ったがブローは無く、雪も舞い、膝から下の感覚が失われ始めたので休憩することにした。漕いで漕いで20分がかりで岸へ帰着(涙)

昼食をとり、コージさんの元へ行き、午前中と約束したが午後からもう少し試したいと申し出ると「いいよー」と即答。優しい先輩(笑)

13時頃に雪雲が六甲山にかかり始め「吹く!」と予感し練習スタート。
的中でそこからはガスティながらジャストブローが炸裂。
1400の威力で浮き出しはパンピングを要せず、ボードコントロールだけで浮かせられる。
あばらが限界でパンピングが無理な状態だったので助かった。

スピードを上げてジャイブ。逆スタンスでラン。そこで落ちるというパターンに陥る。
何度やっても逆スタンスで乗る事が出来ず、落ちてはボードに這い上がっているうちにドンドン体力が失われていく。それくらい寒く、水が冷たかった。
とうとうジャイブ後半に落ちるくらいに集中力が失われ始めた。
岸を見るとコージさんのテントが無いので慌てて岸に戻る。
2時半まで夢中になり過ぎて時計を見て無かった(汗)

慌ててボードを洗い、拭き取ってからコージさんの元へ返却に。
ボードの感想と感謝を告げ、この日は別れた。

フラストレーションを晴らす為に、自分の板にフォイルをセットし直し再スタート。
3時前だったが30分でも乗って、一度でもジャイブ成功をと。

ビックリするくらい乗りやすい安定のマイボード(笑)。
風は落ち始めたけれど「当たって砕けろ」と猛烈パンピングで。
ウインドだらけの渋滞した海上をスルスルと走り回ってジャイブ。
逆スタンスでラン。落水。結局このパターン。
昨日出来た事が出来なくなったことにイライラ。

3時半には風も落ち、あばらも下半身も悲鳴を上げていたのでこの日は終了。無念。
久し振りに「前回より1mmでも進歩を」が叶わなかった日となった。

ここのところ褒められる機会が多くて過信していたのかも知れない。
無風の午前中に無理やり出るべきでは無かったかも知れない。
何より今は「新しい道具」に目を向ける時期では無い。などと考えながら後片付け。

クタクタになってシャワーを済ませ、有井さんと少し話す。
70L以下のボードを物色してたが現時点では早かったと伝えると面白い回答。
「昔のウインドの人達ってボードボリュームの小さな板に乗ってると上手い!みたいな風潮があったでしょ。今の道具はそんな時代じゃないし、好みの問題です。上手くても80Lくらいに乗り続けてる人も多い」との事。「上手い人が小さな板を選ぶのでは無い」という事。
ジャンプするには小さな板の方が良いと思った旨を伝えると「田中さんの今の板でも飛ぶ事は可能。空中で回転したいなら短い板の方が安全だけど短くてもボリュームのあるボードもある」との事。

「結局は好みの問題」の一言で、自分の物欲は萎んだ(笑)
今の板は気に入っているし(まして買ったばかり)、まだ基礎の部分も出来て無い。
野沢さんが言う「浮力の無いボードに立って見て、自分のバグを見つける」事もたしかに重要な事だけど、せめてジャイブが出来るようになってからにしようと思った。
もっと「自分の乗り方」の輪郭が生まれてないうちは、新しい物が邪魔になるかも知れない。
寺前さんが言っていた「道具をコロコロ変えてると上手くならない」というのはそういう事か。

あばら痛と強烈な寒さに足を取られた2日間だったが、意識は益々「風主体」となってきた。
ブローに恵まれ、諸先輩に恵まれ、やはり自分はラッキーだなぁと。
感謝。