戦場カメラマン、報道写真家の第一人者、ロバート・キャパ。
この本は同行した第二次世界大戦でのイタリア戦線、
そしてノルマンディー上陸作戦での写真がメインの写文集である。
戦場の張り詰めた緊張感あふれる写真。
まったくそれを感じさせない別視点の名文。
ジャーナリズムとしてとらえれば際立って殺伐としており、リアリティに満ちている。
目線・意識が兵士と全く同じだからだとも思うが、
また逆に冷静にそれを傍観しているからだとも思える。
それが故に人間的で直接的な写真達にアートを感じるのだ。
今回の震災をキャパが撮ればいかなる写真になっただろう?
それらの写真にどんな名文を添えただろう?
そんな事を思いながら読み終えた。
興味があれば是非。