久しぶりに絵本を買った。
ピアニストのフジ子・ヘミングが、イラストを担当した初めて絵本が本作。
貧しい少女。母が描いた紙のピアノ。そして奇跡。
シンプルなストーリーながら、イラストから膨らむイメージは「音」を伴うほど。
優しく、力強い。
フジ子・ヘミングの絵を知ったのは1年程前。
とある画材屋の前を通り過ぎて目に留まった。
作者が誰なのか解らない版画に惹かれ、サインを見て「!」と。
失った聴力の治療の傍ら「まだ日本には帰れない」という
必死の生活の中での「生きるため」のピアノであり、絵であった。
知れば知るほどに魅力のあるアーティストの「強さ」には、
そんな過去のエッセンスを強く感じる。
もう一冊買った本には、そんな彼女の強い言葉がビッシリ。
そしてとにかく絵が美しい。
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