1999年。コソボのユーゴからの独立を巡る紛争がNATO軍の介入によって終わった。
作者が瓦礫のコソボへ取材に訪れた帰り道に偶然目にした一家が彼ら。
クラスニーチェ家の幼い兄弟達の復興に立ち向かう頑張りと
愛らしさに満ちた笑顔がたくさん収まった写真集。
瓦礫の町。焼け野原。地雷の埋まったままの大地。
それでも人々は新しい生活に向かって動く。
母親サニエの言葉が力強い。
「家族が健康であればいい。他のものはあとからついてくる」
子供が子供らしくあるためには、大人は大人らしくあるべきなのだ。
「今するべきこと」を再確認したような気がする。