2014-03-15

中学校卒業式

真冬を思わせるような冷たい風が吹く朝。
長男は、いつもどおりに何気なく「言って来ます」と学校に向かった。

9年間の義務教育。最後の卒業式。
私は来賓席。妻は保護者席。
長女も在校生の中から選ばれ在校生席で。
バラバラの席で、彼の節目を見届けに行った。

学校一丸となり「若江中学を変える」と奮闘し、
尊敬する針馬校長をはじめ、先生方やPTAからの愛情を
存分に受けて巣立って行く33期生。
誰一人ふざける生徒も無く、穏やかな空気に満ちた体育館。

保育園の頃から知っている子供や、サッカー部のチームメイト、
友人の子供が壇上に上がる度、なんとも表しがたい涙が勝手に出てくる。
幼い頃の思い出を回想しては現在の姿と照らし合わせ、
あらためて巣立ちを知り、成長した背中を眺めた。

長男は担任に恵まれていると思う。
小学校5,6年の担任により大きく変わり、
中学でも毎年素晴らしい教師の下で学んだ。

最後の担任、福山先生は熱くクラスを引っ張っていく方だった。
一年の大西先生、二年の眞鍋先生、そしてサッカー顧問の
堀先生にも心から感謝している。お世話になりました。

答辞でスクリーンに映し出される各行事での様子。
運動会。文化祭。スキー林間。修学旅行。クラブ活動。
それらどれもが戻らない時間となる「節目」の日。
しっかりと心に刻んで、次の節へ伸びて行ってほしい。

入試を終えた翌日から10時間もかけて描いたクラスメートの顔。
卒業の日に皆に渡したらしい。
その原画と、私達両親への手紙を貰った。
大事に大事にしまっておこう。

君の優しさ、強さは父の誇りです。
出会った仲間に感謝して、このまま進めばいい。

君の父でよかった。ありがとう春弥。
卒業おめでとう。