慌ただしく日々が過ぎた2017年。様々な局面で色んな意見を聞き、考えた一年。
変化を遂げた自覚。そのうえで変わっていきたい部分もまた生まれた。
新しくなった車で朝から娘達の洋服を買いに出かけ、ようやく年末感を感じ一息。
激動だったなぁと、あまりにも濃い一年を振り返る。
【仕事】
6月の父の入院を機に田中額装の代表として奮闘した。この一年はこれに尽きる。
今まで父に任せていた事。父しか分からない事。様々な自分の未熟な部分を知った。
制作については何も不安は無かったけど。細かい雑用について何も知らない事を知った。
お客さんとの打ち合わせから製図・見積もり。外注部材の発注から売り上げ管理まで。
7、8月はその中で価格改定も行い、運送会社も変更、口座開設と仕事で頭が一杯な日々。
PTAで先延ばしになっていた代表交代が突然訪れただけだけど。
穏やかに病室で笑う父。必死に労ってくれる母。激しい口調に耐え付いて来てくれる妹。
このチームだからこそ乗り越えられたのだと思う。ありがとう。
これから先についてネガティブなイメージしか湧かなかったのが嘘のように、こうして穏やかに新年を迎えようとしている事に感謝しかない。
そしてマイナスをプラスに変えられた事にもっと自信をもって来年も更に精進したい。
【家族】
結婚20周年の節目を迎えた本年。常に「田中家の空気」が穏やかに流れ、協力しあえている事に感謝。
妻は年明けに務めていた工場を辞め、生命保険の仕事に就いた。
しかし人間関係や仕事内容に疲れ果て、5月に退社。直後から百貨店の輸入食材店に居る。
彼女自身も激流の中でもがき、今は天職の接客業務を楽しんでいる様子。頑張れよ。
長男は春から入学した美容専門学校で全開で取り組み、コンテストでも毎回入賞。
まだ甘い部分も残しながらも優しく素直な青年に育ってくれた。
クリスマスに免許も取得。深夜に終わるバイトの後から運転の練習(同乗してます)。
長女は高校2年生になってからのクラスメイトと上手く馴染めず、少し悩んでいた時期もあったけれど、体育祭や修学旅行を機に一気に仲良しグループが出来たようで安心。
ダンス部でも中心グループで活躍してる。残りあと少しの時間を楽しんで欲しい。
末娘は急に成績が伸び、「そんなにガリ勉だったか?」と驚くほど勉強ばかりしている。
外大に行く為に選んだ高校。進路についてもすでに先を見ているようでビックリ。
天然不思議少女っぷりは健在ながら、兄妹一のしっかりもの。不思議。
【音楽】
年頭に立てた目標はことごとく中断となった本年。バンドもアウト。レコーディングも仕事の事で延期を余儀なくされた。曲もあまり書けなかったなぁ。
「今出来る事を」と、ギターと向き合う時間は頑張って作った。
親友直伝のリズムトレーニング。分かってきたら曲も表情を変えた。
長らく聴こうとしなかった黒人音楽(もともと大好きです)から得たものもある。
枝葉の伸びは地味だったかも知れないけれど、根を伸ばしたと自負。
昨年までの自分の演奏とは何か違っているのが「深み」であれば良い。
音楽での評価は技術だけでは無いし、ライブ本数の経験だけでも無い。
見た目や出てる場所や共演者など関係無いし、性別や年齢も関係無い。
あくまで「人」だと。向かう場所に踏み出す「熱」だと。
来年に向けて今年叶わなかった事へのリベンジの準備。この先へ行きたい。
世話になった人との別れも幾度かあった。
これからに繋がる出会いもまたあった。
大きな円環の中で自分たちは生きている。
今年体験した悲喜交々に心から感謝を込めて。