2024-03-02

リボン

 

一羽のオカメインコに関わる、様々な人間模様を描いた小川糸の作品「リボン」を読み終えた。

歌手だった祖母と孫の「友情」から物語が始まる。
卵から生まれ、愛情いっぱいに育てられる様子がとても微笑ましい。

半年が経過し、ある日リボンは飛び去ってしまう。
その後様々な人の元で愛され、育てられ、また人々に希望を与える。

最終章で最初の飼い主「ひばり」が登場する。
ベルリンの壁の悲史が、祖母の恋愛を通じ描かれ、大人になったひばりが祖母の足跡を辿る。
ラストシーンでのリボンとの再会はぐちゃぐちゃになって泣きながら読んだ。

同じ歳の小川糸。一度でいいから会いたいなぁ。