2018-09-20

清華堂訪問

 中央区にある表具・表装の清華堂さんを訪問した。

某ギャラリーで田中額装のフレームを見て気に入っていただき、この夏に工場訪問してくださった。
身に余る言葉をいただいたが、今回の受注は小さなパネルのみ(笑)
納品の帰りにパネルを持って伺った。

美術作品の補修も手掛け、紙の事なら裏打ちから黄ばみの洗いに至るまで守備範囲の広い会社。
社長もとても気さくな方で工房内を案内してくれ、色んな話を聞かせてもらった。
他ジャンルの仕事場に行くとワクワクする。特に見たことのない機械や、使いこまれた道具に興味深々。
この刷毛も用途により使い分けられる。ほぼ同じに見えるサイズのものでも仕上がりは違うとのこと。
それらの話をしている社長の目がキラキラしているのがとても「かっこいいなぁ」と。

難しいデザインのフレームの相談を受けた。
久々にルーターで削りまくることになりそう。


小さなフィールドで生きる人が語る全てを悟ったような意見。
誤認識甚だしい「業界」のうんちくは聞くに堪えない。
これからのアートはアーティストが生んでいく。
我々職人は更に深く仕事を知り、道具を知り、広げた知識と経験を以ってアートに関わらねば。

などと再び仕事モードに火が付く秋雨の夜。