雲一つ無い秋晴れの休日の朝。
桜の葉が紅く色付き始め、金木犀の花が土に混じり、いつもどおりの初秋の景色。
空気が澄んでいて、陽のあたる場所で野良猫が足を伸ばす。
サン君の散歩コースは四季を感じられる場所。ありがたい。
仕事はほんの少しだけど例年のムードに戻りつつある。
音楽もほんの少しだけど前進しているように感じてる。
妻は仕事場で愛され、長女は悩みながらも実習を終え、末娘はマイペースに受験勉強。
両親は元気に笑顔を振る舞い、友人たちは健康。
満ち足りている現状。
なのにどこか物足りなく、どこか不満を感じ、何故か感情が不安定。
加齢によるものなのか、それとも頭で理解していない何かを感じているからなのか。
いずれにしても今の自分をあまり好きになれない。
デトックスの為という訳だけでは無いけれど、YouTubeで感動ドッキリを見ては泣いている。特に中国の方のチャンネルが素晴らしく温かい。
そんな優しい人たちと比較し、自分自身の厳しさが異常にも思えるのだ。
実習で悩む長女に対し、「子供から学べ」と説いた。
危険回避ばかり考えるのでは無く、子供に寄り添うことで分かる事がある。
そして何より優しい人間をつくるべき。
と、厳しいばかりの自分を棚に上げた。
季節が進む。
目で見える。肌でも感じる。匂いもある。
自分自身をもう一度リコネクト。
やってくる冬は冬として美しいものなのだ。