お盆を終えてからめっきり日の落ちるのが早くなった。
犬の散歩くらいしか外出する機会も無いけれど、朝夕の空気だけでも季節はキッチリ感じられる。
大雨による災害などに見舞われていない平和な身ではあるけれど、何も無い夏が終わってしまうことはやはり寂しい。
自分以上に子供たちが何も無い夏を終える事がやりきれない。
先日長女と酒を飲みながら話し込んだ。
いつもは「お勧めのアーティストの曲を聴かせあう飲み会」か「面白動画を教え合う飲み会」なのだが、緊急事態宣言下での友人たちについて思う事を聞いた。
「また緊急事態宣言か」とぼやきながらも遊びに行きまくっている友人の事。
またそこに誘われる事。断り方。
保育園で働き始めてからは短大時代の「軽さ」は無くなり、自分の考えを持っていることに安心した。
ただやはりまだ20歳の娘。「行きたい」という気持ちとのジレンマに苦しんでいる様子。
めずらしく涙を見せ「なんか悔しい」と正直に打ち明ける長女に「君は正しい」とだけ。
自分の周りでも続々と感染者が増えている。
いい大人が「陽性でした!」などと楽しそうにすら見える写真付きの投稿を見るたびに心が尖る。
「自分の事をキチンと」と子供には諭しながら、今の自分は周りの事でイライラすることが多い。未熟だと自覚。
気にせず普段通りに動く人が居て、必要以上に神経質になる人も居る。
他人を裁きたがる人が居て、その裁いてる人を批判する人が居る。
怒りをぶちまける人、悲しみに沈む人、同意を求める人、批判しかしない人。
色々な人が生きているなぁ。
国の政治は本当にお粗末なのか?
自分は「自分よりも知識があるひとたち」が決めた事に従うことに嫌悪は無い。
それよりどこで仕入れた情報なのか知らないスクープばかり流す一般人の方が気持ちが悪い。
それにいちいち同意しているオジサンオバサンも気持ちが悪い。
オリンピックもフジロックも「楽しみにしている人」の為にはなっている。
この状況で開催するという決断は容易いものでは無かったとも思う。
行きたい人は行けばいいし、家で見る人はそうすればいい。
いちいち冷たい批判を取り上げる人にため息が出るのだ。
などと家か工場にしか居ない自分もかなり荒んでいると自覚。
穏やかに秋を迎えたい。