2025-02-18

あつあつを召し上がれ

 

小川糸の短編小説「あつあつを召し上がれ」を読み終えた。
久々に読む小川糸の7編の短編は、美味しそうな料理と人生とが織り交ざる、素敵な作品ばかり。

認知症がテーマとなる作品が2編。以前とは異なる感情で読んだ。
親を亡くした娘の作品も2編。これも以前とは異なる感情が湧く。

読者自体の年齢と共に、作品の世界の見え方が変わる。聞こえ方も然り。
変わらずあるのが「おいしいたべもの」であり、人と人のつながりであり。
シンプルに「生きる」という事について考えをめぐらされる作品集。