今日の夕方に配線工事に来てもらって、工場作業場の改装工事は一段落。
徹夜で改装→徹夜で仕事→徹夜で改装というスパルタンな3週間。
年明け二日から再開し老体に鞭を打った甲斐があって、電気工事屋の幼馴染(以後タクヤ)から「一人でよくやったなぁ」と感心されてご満悦。
プロレベルには程遠いだろうが、プロが嫌がった事を「やりきった感」に浸っている。
長かった日々を記念に長文で記す。
トップ写真は最終に置いておいた難関の換気扇設置。
鍵の壊れた窓(修繕不可能な位置にあった)を塞ぎ、外部にある格子までのボックスを作って内部に配線。室内は針葉樹のパネルで仕上げた。
文字にすると左程の内容では無いけれど、室内の窓ギリギリにある鉄骨のブレースと、外部の格子がめちゃめちゃ邪魔で、経年での歪みもあって、工程を考えながらの3日間。
小雨の寒い夜に窓全開で骨組みを作って、窓のがたつきをスポンジと断熱材で止めて、雨やごみの侵入を塞ぐような工夫もした。
新品の換気扇のカバーに塗装を施し、新設のブラケットライトと揃えた。
外から見ても違和感の無いボックスで、コーキングとペンキで雨対策は万全。
近所の子供たちが壊しませんように(切実)
残ってた楕円ミラーも捨てずに置いてて良かった。よく似合ってる。
あとはチョコチョコと手直しするとしよう。
最初は電球交換のみの予定だった。
ちょっと暗く感じるようになったのでワンランク上のルーメン値の電球にしようと。
既存の電灯をLED電球が使えるようにしてくれたのがタクヤなので、数種ある型のどれなのかを電話で質問。片側給電型とのこと。
Amazonから届いた電球で「明るくなったなぁ」と嫁さんと喜んでいた所にタクヤが現れ、「いいね。でもこの際電灯ごと新しくすれば?」と。「レベル違いに明るいよ」と。
話すうちにその気になって「じゃお願い」と頼んだ。
「どうせなら天井も白く塗れば明るさが増すよ」と。
昨年下旬だけど、天井ペンキ2度塗りで丸2日(徹夜も含め36時間)、その後「壁も白く塗ってしまおう」と丸2日(徹夜も含め36時間)。一斗缶2本を使い切った。
ついでに換気扇カバーも汚かったのでペンキ渇き待ちに塗装。なんかカッコイイ(自己満)
新しい電灯はPanasonicの6500ルーメン。
本数も9灯から13灯に増やし、スポットライトも点灯させれば笑う程明るい。
作業効率は抜群に上がった。
ペンキの剥げた鉄骨むき出しで、あちこちに延長コードをクリップしていた柱にカバーを着けた。
針葉樹ベニヤをペイントし、作った骨組みに貼っていくのだが、こちらも想像以上に苦労をしたなぁ。
棚板はフラットになるように壁用のシートを貼った(やり直す候補第一位だけど)。
移転時に中古で買ったキャビネットも「この際!」とリメイク。
思い入れのあるキャビネットだったので(神がかり的な偶然)、扉だけは再利用。
ポットをトップに置くようにサイズダウンし軽量化。
キャスターも付けたので移動も楽になった。
ついでに不要品を廃棄。
こういう事に意外と時間を取られたなぁ(笑)
内部は改善の余地はあるので、追々やろうと思う。
移転時にJAPのユースケから譲り受けた中古の流し台もリメイク。
パイプ丸出し、物も丸見えだったので側板と扉を着けれるように骨組みを作った。
歪みが酷かったので苦労したけれど、見た目はスッキリしたなぁ。
でもドアは出っ張らない方が良かったなぁ。
構造的に無理だったけれど。
ついでに隣にもお揃いのキャビネットを作った。
ドアつまみは今は無き実家のテレビボード(亡き父製作)に付いていた真鍮製。
形見では無いけれど「あるものを有効に使う」という田中家イズムを発動。
母に見せれば喜んでくれるかも知れないなぁ。
メラミンスポンジでシンクもピカピカになった(ならない部分もあるが)。
これからはキレイに使うようにしよう。
移転してから「仕事をする場所」として整理整頓だけは怠らず行ってきた工場。
でも天井のススも、壁の意味不明な穴や釘も、作動しないセキュリティの配線も、気にもせず仕事ばかりしてきたなぁ。
写真には無いけれど、配電盤横の大きな隙間(外が見えるくらい)に気が付いて塞いだり、壁板の面材が外れたままなのに気が付いて撤去し新しく木で作ったり、室内にあるシャッターボックスが錆だらけなのに気が付いて壁と一緒にペンキを塗ったり、前使用者の名残のゴムホースを撤去したり、使ったことのない前工場から持ってきた色んな物を廃棄したり、今回で気が付いた事も沢山ある。
やはりやって良かった。
やれる事は5年前より抜群に増えている。
考える力は経験ともしっかりと比例するのだ。
やはり「やってみよう」というチャレンジする気持ちは何事においても大切。
そんな事を夜更けに思いながら、キレイになった工場を見て回った。
点検孔の中から父が水道工事をしてくれた時に使っていたLEDヘッドライトが出てきた。
「水道工事なんか分からん」と父に丸投げした自分に、「こうやるねん」と説きながら全部ひとりでやってくれた。
肺がんなのにススだらけになりながら天井裏に入って、流し台を置きたい場所までパイプをひっぱって来てくれたなぁ。
液漏れと5年間の埃でドロドロだったライトもキレイにして棚に戻した。
これこそ形見。
サンキュー。親父。