2013-06-18

亀山亮 写真集

先日ニコンサロンでお話をさせていただいた亀山亮さん。
土門拳賞受賞作家から直々に写真集を贈っていただいた。

3人の写真家による戦争写真集「RE:WAR」。
2000年に誕生したリマインダーズプロジェクトは、
「より広く伝える」「様々な視点を深める」為に発足した。
リマインダーズとは「写真家」であり、「被写体」であり、
またはそれを見る「我々」でもある。
右下の親子の写真がたまらなく悲しい。


もう一冊の「PALESTINE」。
サブタイトルの「INTIFADA」はアラビア語で、
恐怖でゾッとすること、突然目が覚めることを意味する。
パレスチナ人達の弱者としての、イスラエル占領下での苦しみを表す。

パレスチナの問題については、以前によく見ていたサイト「REALISER」で、
ほうきじゅんこさんの記事で興味を持った。(参考「パレスチナを知ろう」)

亀山氏はこう綴る。

2001年9月11日以降、世界は汚いビジネスを始めた。
年に$100で生きてる人の上に$1.000.000の爆弾を落とした。
イスラエル政府はアメリカの軍事援助の後押しのもと、テロリスト一掃という名目で、
イスラエルに土地を奪われ難民として逃れて生活している人を殺し、家を破壊する。

メディアは「パレスチナ人は自爆テロをするテロリスト」というイメージを報道するが、
何故自爆するのか?
何故子供達は生命を賭してまで戦車に石を投げるのか?
一体全体、誰が本当のテロリストなのか?
メディアはちゃんと伝えてこなかったと思う。

撮影を始めて2年。まだ短い期間だが、伝えられない「影」の部分に
写真によって少しでも「光」が当たればうれしく思う。

この2冊を色んな人に見てもらいたいと思う。
少しでも光が当たるようにと祈りを込めて。