真面目に自宅で外出自粛を続けている娘たち。
広い景色を一緒に見たくなって、パワースポットの橋まで長女の運転で家族でドライブ。
前日10時に就寝(自分は眠れなかったが)。翌朝5時起床で、渋滞と人を避けた計画。
思えば2週間前にも訪れたばかりの舞子。
なのに随分久しぶりにも思える景色にしみじみ。やはりこの場所が好き。
冷たい風が強く、太陽も隠れたまま。
橋の下のウッドデッキで買ってきた弁当をひろげる。
多すぎる朝食を震えながらパクパク。
芝生のある広場から娘たちは橋の写真を撮って、わいわいと楽しそう。
そっと一人堤防のほうへ向かい、海のそばで島と水平線を見る。
今起こっている事。
これから起こるであろう事。
知っている範囲、知ろうとしている範囲で考える。
経済面での不安だけを切り取れば「あの頃よりマシ」と比較できる重い過去がある。
健康面での心配だけを切り取っても「あの頃とは比べものにならない」と言い切れる過去がある。
我ながらメンタルは強くなったと思う。
政治批判も、飲食店養護も、自粛無視の行動批判も、ただのブームのように見えてくる昨今。
中年たちの悪ふざけのようにしか思えなくなってきた。
話題の政治家はネット上で議論(もしくは罵倒)するのでは無く、行動で見せて欲しい。
安易に助けを求める飲食店は、開業した当時の覚悟や方針を思い出してみて欲しい。
自粛無視の行動へ対しては、諭せる力を持つべき。
いずれもプロであるならば、プロらしい姿勢を以て先へ繋がねば。
昨日今日始めたばかりの自称プロと変わりは無い。
この橋を作った人たちの事をおもう。
自分と同じように、休憩時なんかに水平線を眺めたのだろうか。
繋ぐ先の島を眺めたのだろうか。
橋の下に吹く風は、方角がわかりにくい。逆に言えば色んな方向から急に入ってくる。
帆に当て、前進する力にもなれば、帆に当たり、転ぶ力にもなりうる。
そんな時は海面を見る。風上と思う方角を見る。情報は足元にある。
「人を変えるのは難しいけど、自分を変えることは努力することは出来る」
みゆきちゃんの言葉をふと思い出す。
そんなこんなを考えてたら日が射し、海面がキラキラと光った。
娘が「キレイ」と写真を撮っている。
短い滞在だったけれど、良い休日の朝となった。