2018-03-16

末娘卒業式

 春めいた暖かな陽ざしの朝。13日は末娘の中学校卒業式に臨席。
一番下の子供もとうとう義務教育を終え、自分にとっても一つの区切りになる。
学校ではいつもこんな笑顔で明るくふるまっていたみたいだけれど、子供は子供なりに悩み、迷った時期があり、それを共に向き合った今となっては貴重な時間があった。

式の1週間前くらいから時折泣いた後のような顔をしていた。
のんびりと話を聞くと「クラブを途中でやめた事を後悔している」と。

式の前にもらった子供からの手紙にも同じような事が書いてある。
「これから新チームで!って時に辞めて、お父さんにいい所みせてあげられなくてゴメンなさい」

人が何か終える時。次に向かう時。
それは人それぞれ別々のタイミングで神様が用意しているのだと思う。
無論クラブの引退や学校の卒業など、人が決めた節目は在るけれど。

「ヒカルはもうやり終えたんだよ」と伝えた。二人きりの食卓で二人で泣いた。

たかが中学校のクラブ活動。では無かった。
ぽっかり穴の開いた時期に、あれか?これか?ともがき、自分なりの挑戦を続けた娘の姿を家族みんなで見守った。

韓国のミュージシャンに興味を持ち、ハングルを独学で学んだことがきっかけで志望高校を決めた娘。
学力に見合った高校ではなく、その先の道にある夢に向かって歩む歩幅には、親も驚くほどなのだ。

友達の悩みに寄り添い、涙を流す心の優しさ。
良くも悪くも「こう」と決めたら貫く意志の強さ。
なにより持ち前の明るさで周りを照らす事の出来る娘を誇りに思う。

君の良い所も悪い所も父と母はたくさん知っています。
君の強い部分と弱い部分は常に背中合わせで、「人」という風に吹かれ、めくれたり揺れたり。

そのままでいい。
今のままのヒカルでいい。
このまま真っすぐ揺れながら進め。

卒業おめでとう。
君の父で良かった。